いると感じた。国民性の違いなどもあるものの、日本における施策展開においても参考になる部分も多 く、継続して動向を把握していきたいと考えている。
医事コンピュータ部会では、1 社もしくは個人では実現困難な海外視察研修を企画・実施することに より、海外の医療情報分野に目を向け、情報収集と見識を深めるとともに、これらの経験を部会活動に 活かし、継続的に保健医療分野の ICT 化の推進と市場創造・市場拡大の実現に向けて取り組んでいきた いと考えている。
最後に、医事コンピュータ部会の会員を中心とした 20 名・11 社による視察団を結成することがで き、視察の成功に至ったことに対し、参加者各位のご協力に感謝を申し上げたい。
なお、視察先等の概要については次ページ以降を、また、視察調査結果内容の詳細については、調査 報告書として取り纏めたので、是非ご覧頂きたい。
1.視察概要 1)日程
2017 年 9 月 11 日(月)〜 16 日(土) 4 泊 6 日(機中 1 泊)
2)調査団
調査団一覧(順不同)(敬称略)
No 氏 名 会 社 名 代 表 団
1 髙橋 祐一 パナソニック ヘルスケア株式会社 団 長
2 石井 雅弘 株式会社NTTデータ 副 団 長
3 森 昌彦 富士通株式会社
4 西村 寿夫 パナソニック ヘルスケア株式会社 統括責任者
5 森野 國男 株式会社アキラックス
6 常光 真司 株式会社 ソフトウェア・サービス 7 荒井 良純 株式会社 ソフトウェア・サービス 8 大畑 敦司 パナソニック ヘルスケア株式会社 9 大橋 高志 日立メディカルコンピュータ株式会社 10 朴 美洋 富士通株式会社
11 川上 美里 株式会社 テクノプロジェクト 12 田中 啓太 株式会社 テクノプロジェクト
13 石木 康之 日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社 14 豊田 英樹 日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社 15 岩間 哲也 セコム医療システム株式会社
16 高倉 一敏 株式会社日立製作所 17 福島 裕 株式会社日立製作所 18 西川 享宏 株式会社日立製作所 19 樋口 昌夫 日本電気株式会社
20 岸 和彦 一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 全 体 管 理
※会社名は視察当時の名称で記載
3)デンマークの医療概況 (1)デンマークの医療
・国、5 つの地域 (Region)、98 の地方自治体 (Kommune)で運営
・国は、健康と高齢者のケアにおいて、規制および監督の責務
・Region は、主に病院、かかりつけ医(GP)、精神医学的ケアに責任
・Kommune は、保健や高齢者のケアを担当
・Region と Kommune は上下の関係ではなく、国の下に横並びの関係
(2)医療の提供体制
・かかりつけ医 (GP) は約 3500 人。1 人に登録される住民は、平均約 1600 人
・かかりつけ医は、複数で診療所を営み、事務室のような診療室を構えている
・プライマリヘルスケアとしてカイロプラクティック、足病医、心理学者等も提供
・ 病院は、公立 64、民間約 70。入院日数の短期化や在宅介護の充実により、病床数は段階的に 減らしている
・調剤薬局は 438。健康省医薬局が数と場所を決めている
※ 2015 年版
(3)医療保険制度
・医療費は税金で賄われており診療については原則無料
・GP(かかりつけ医)制度が確立。患者は病院を選択できない
・医薬品代(処方)や歯科治療等では一定の自己負担あり
・歯科診療や眼科、理学療法などでは任意に医師を選択することもできる
・患者が自由な医療サービスを受けるため、民間の医療保険も存在する
・デンマークの医療保険制度は、2 パターンの選択制
・民間医療保険はあるが、加入は低い状況
(4)医療分野におけるICT化の現状
・デンマークの電子カルテ普及率は、ほぼ 100%
・国家の eHealth 戦略は、「Making eHealth WORK」、
2013 年から 2017 年の医療・介護領域における ICT 化のための国家戦略制定
(地域医療連携システム)
デンマークの地域医療連携システムは大きく 5 つの仕組みから成り立っている。
①システム全体のプラットフォーム『NSP(NATIONAL SERVICE PLATFORM)』
②医療従事者向けの情報共有サービス『MedCom』
③薬歴参照や電子処方箋を提供するサービス『FMK』
④患者向けサービス『Sundhed.dk』
⑤介護システム
IoT 機器を活用した遠隔治療サービス「tele KOL(KOL とは慢性閉塞性肺疾患)」や糖尿病起 因による褥瘡治療の実証が行われている。
(電子処方箋)
・デンマークにおける院外処方箋は 99% が電子化
・「Prescription Server(PS)」:薬局に電子処方箋送付
・「Central Reimbursement Register(CTR)」:患者の自己負担額算出
・「FMK」:薬局や他の医療施設から処方箋・薬歴参照 (補足:PS・CTR は薬局協会、FMK は政府が管理)
(医療 ID カード)
・1968 年より個人識別番号制度 CPR(Central Persons Registration)を導入
・デンマーク国民に対しては、出生届と同時期のタイミングで付番
・デンマークに 3 ヶ月以上滞在する外国人、移民者へも本人申請により同様に付番
・ 行政サービスはもちろん、銀行でのローン申請や、売買や賃貸借などの不動産契約、携帯電話 契約などの民間サービスにおいても利用
・医療 ID カードは、CPRNR が記載された健康保険証であり、自治体にて発行
4)視察先
(1)訪問先:デンマーク国健康高齢者省
■日時:2017 年 9 月 12 日(火) 15:00 〜 16:30
■面談者:Ms. Nanna Skovgaard, Mr. Flemming Christiansen
■訪問先概要
日本の厚生労働省とは多少異なる部分はあるが、日本の厚生労働省に該当する。健康やヘルスケ アの管理目的に健康データやデジタルソリューションを作成する役割を担っている健康データ庁 のスタッフにも同席して頂いた。
(2)訪問先:シェラン コンサーン IT
■日付:2017 年 9 月 13 日(水)9:00 〜 10:30
■面談者:Lars Henrik Søfren, Michael Bjørn Kraft
■訪問先概要
シェラン地域の行政機関内で IT を担当する組織である。地域の病院の医療情報システムの管理・
運営を行っており、地域での医療の質向上・効率化を図るため、様々な取り組みを推進してい る。
(3)訪問先:グローストルップ病院
■日付:2017 年 9 月 13 日(火) 11:30 〜 12:00
■訪問先概要
デンマークの首都地域に属するグローストルップに位置する病院で、2015 年に Glostrup 病院と Rigshospitalet で合併し、Rigshospitalet Glostrup となった。眼科に特化しており、デンマーク 内でも最大かつ高度に専門化した病院である。
(4)訪問先:ホゥヴェヴァイエン 154 診療所
■日時:2017 年 9 月 13 日(水) 13:00 〜 15:30
■面談者: Dr. Jørgen Alf Nielsen
<ホゥヴェヴァイエン 154 診療所>
・1989 年開業、2008 年〜現地
・3 名の医師(GP)、1 名の研修医、1 名の看護師、2 名の秘書
・2017 年 10 月〜移転予定。医師 4 名体制
(5)訪問先:デンマーク薬局協会
■日時:2017 年 9 月 13 日(水) 16:30 〜
■面談者: Henrik Bruun
■訪問先概要
全国の薬局を束ねる協会。213 の協会会員、約 5,600 名が薬局に従事している。協会の運営活動 に責任があり、政策的な活動は 7 名の薬剤師による委員によりなされる。
(6)訪問先:コペンハーゲン市
■日付:2017 年 9 月 14 日 ( 木 )9:00 〜
■面談者:Johannes Leidesdorff -Madsen
■訪問先概要
[コペンハーゲン市の概要]
・人口:60 万人、デンマークの首都
・全公務員数:約 10 万人
・内、ヘルスケア従事者:9,500 人
(7)訪問先:ホンドヴェァカーフォエ―二ングス介護ホーム
■日付:2017 年 9 月 14 日 ( 木 )11:30 〜
■面談者:Maj-Britt damm
■訪問先概要
コペンハーゲンの職人ギルドの基金 "Alderstrøst" によって設立された特別養護老人ホーム。施 設の運営に伴う財源はコペンハーゲン市から出ており、施設職員は 250 名で運営している。
ホームには、148 の住居(そのうち 19 室はホスピス)。
1月 16 日(火)にイイノホール&カンファレンスセンター(東京都千代田区内幸町)にて「第 23 回 JAHIS 講演会&賀詞交換会」を開催しました。当日は総勢 227 名の会員、来賓、関係者が集まり、年 初に相応しい力強いスタートを切りました。
第一部の JAHIS 講演会では、下邨運営会議議長より「2018 年の年頭にあたって」と題した講演を、
また続く特別講演では「健康落語」という新しいジャンルを開拓した医師で落語家の立川らく朝師匠よ り、「ヘルシートークと健康落語」を2部構成にて熱演いただきました。
第二部の 2018 年賀詞交換会では、下邨運営会議議長の挨拶に続き、関係各省及び関係団体のご来賓 より新年のご挨拶をいただきました。新規入会された会員様の紹介コーナーでは、出席された4社の方 より自社の紹介および抱負を語っていただきました。
第1部 JAHIS 講演会 司会進行 大崎朋子 (1)開会挨拶 総務会会長 浅野正治 (2)「2018年の年頭にあたって」 運営会議議長 下邨雅一 (3)特別講演「新春笑って健康笑って長生き
ドクターらく朝の一笑健康 〜ヘルシートークと健康落語〜」
落語家 医学博士 笑いと健康学会理事、日本ペンクラブ会員 立川らく朝 師匠
(4)閉会挨拶 総務会副会長 西山喜重
第2部 賀詞交換会 司会進行 大崎朋子 (1)開会挨拶 運営会議議長 下邨雅一 (2)ご来賓挨拶
厚生労働省 大臣官房 参事官(情報化担当) 末岡隆則 様 経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 課長 西川和見 様
総務省 情報流通行政局 情報流通高度化推進室 室長 渋谷闘志彦 様 内閣官房 情報通信技術 (IT) 総合戦略室 参事官 山田栄子 様 一般社団法人日本医療情報学会 副代表理事 澤 智博 様 一般財団法人医療情報システム開発センター 理事長 山本隆一 様 (3)新規入会会員 ご紹介(4社)
㈱ティー・エム・アール・システムズ ユニオンツール㈱
サンデンシステムエンジニアリング㈱
ソニー㈱
(4)中締め 事務局長 鈴木義規 (5)お開き